秘境ディレクター
2013-02-07
アマゾン奥地の暮らしを取材してきたテレビディレクターのはなし。
たとえば村から歩いて2時間の森。
そこでナマケモノを見つけたら、
村人はいそいそと狩りの道具を取りに帰るのだという。
往復4時間かけて戻ってきても、
ナマケモノは同じ木に同じかっこうでぶらさがっていて、
まんまと狩られる。
あぁナマケモノよ、お前はなぜ逃げないのだ。
勇敢なのか、怠惰なのか。
達観しているのか、何も考えていないのか。
まったくこの星は謎で満ちている。
「で、ナマケモノは美味しいんですか?」
「うーん、そうでもねぇな。
サルのほうが、身が締まっててうまい」