気象予報士
2013-04-24
取材の終盤、彼がテーブルに広げた
古く美しいファイルに目が釘付けになった。
小学生の頃に描いたという“架空の”天気予報図。
気圧配置を想像して天気図を作り、
そこから予想雨量まで算出していたという。
しかも毎日!
「まさに三つ子の魂百まで。
いやぁ、面白い人がいるもんですね」
帰り道、一緒に取材したディレクターに話しかけると…
「俺は子どもの頃、映画が好きだったから
“架空の”映画館の館主をしていて、
毎日、上映作品と観客数をノートに付けていたよ」
という話を、乗り物雑誌の記者をしていた友人に話したら
「ボクは小学生の頃、“架空の”時刻表を作ってた。
青森から鹿児島までノンストップで特急を走らせてね…」
夢をみるのは男の子の仕事、なのか。