津軽三味線奏者
2013-02-20
津軽の生まれでもなければ
親兄弟に邦楽をやる人もいなかったのに
8歳の少年は突如、津軽三味線に目覚めてしまう。
全国大会の小学生の部に出てくるのは
お母さんのお腹のなかにいたときから
太棹の音色にどっぷり浸かってきた津軽っ子たち。
太刀打ちできるはずもない。
少年は、悔し泣きをしながら
ひたすら三味線を弾いて弾いて弾きまくって
奏者として頭角を表していく。
「演奏技術ではもう津軽の人に負けないです。
でも音と音のあいだの空白の表現が下手で
津軽の人間じゃないことがバレちゃう」
空白でバレるって…なんちゅう世界だ。