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S翁にみる文学の迫力
S翁。推定年齢75歳。白髪の、痩せた老人である。補聴器をつけ、杖をついている。いくつかの臓器を手術したとも聞く。 長らく人文書の編集をしていた。数年がかりで辞書や全集の編纂をしたこともあるようだ。その名残だろうか、気にな…つづきを読む
2012-10-01 -
先生は、あの世で煙草をふかしている
先生が、死んだ。 いつか死ぬと思ってたんだ。だって「先生」だもん。先に生まれたんだから、先に死ぬのが道理だ。 わたしはとても早手回しな人間で、8年くらい前に「涙そうそう」という曲を聞いたとき、いつか先生の死後この曲を聞い…つづきを読む
2012-02-06 -
健三じいちゃんのアルバイト
健三じいちゃんとは、たまに飲む(昼間から)。 会えばいつも、ニコニコと悠々としている。 そのくせ、妙に多忙なのである。 「わし、週2回、デイサービスに行っとんねん」 そこまでは、わかる。 90歳だもの、デイサービスにも行…つづきを読む
2011-09-07
Funky Old Guys
Abuelitos Graciosos
Abuelitos Graciosos
この世でいちばん自由なのは、(ある種の)おじいさんじゃないかと思う。
若者には自意識があり、女には見栄がある。
でも(ある種の)おじいさんはそこから解放されて、完全に余裕なのである。
顔には、やんちゃと反骨と色気。
背中には、誇り高く生きてきた自負。
ファンキー翁から、今日も自由の風が吹く。