靴磨き

2013-06-19
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木枯らしの朝も、風のない熱帯夜も
ひたすら駅前の一角に座り続ける「名人」。
彼の前には、いつもサラリーマンの行列ができている。

俺さ、ずっと工事現場の作業員してたのさ。
その頃から、安全靴を長持ちさせようと思って
自分なりに工夫して、機械油で磨いたりして。
靴磨きの素質あったのさ、ハハハ。
40過ぎて、いろいろあって、無職になって、
公園で寝てたら靴磨きの師匠に誘われてさ。

最初はお客さんぜんぜん来なくて、暇で暇でさ。
でもその間に磨き方とかクリームとか研究しまくった。
結局「暇なときにどうするか」なんだよな。
なーんて、偉そうなこと言っちゃった。

照れくさそうに頭をかく、靴墨が染み込んだ右手人差し指。

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