スポーツ写真家

2013-03-18
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「1秒間に20枚連写できるデジカメ、か…
今の人は恵まれておりますなぁ」
と言う老カメラマンの口ぶりにはしかし、
俺たちの頃はたいへんだった、という
苦労自慢の雰囲気はまったくない。

フリーでスポーツ写真を撮り始めた頃、お金がなかった。
つまり、フィルムがたくさん買えない。
「試合の途中でフィルムがなくなることもありましたなぁ。
恥ずかしいから、シャッター音をカシャカシャ鳴らして
撮ってるフリをしましてね。ハッハッハ」

限りあるフィルムをどこで使ったら有効か。
それを模索するため、カメラを構えずに練習をじっと観察した。
たとえば幅跳びの選手。
着地の瞬間よりほんの少し後の、
体がふっと浮いた瞬間に筋肉がいちばん美しく出る。
「今みたいにいいカメラがあったら、
ボクにはシャッターチャンスがわからんかったかもしれんなぁ」

 

 

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